効率よくボディメイクを成功させるには、食事や運動などさまざまな要素が大切になりますが、その中でも代謝への理解は欠かせません。
しかし、他の要素に比べると代謝に関してなんだか難しいイメージを抱いている方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、一見難しそうな代謝に関してわかりやすく解説していきます。
具体的には
- 代謝の基本的な情報
- 代謝を上げる方法
- 人間がエネルギーを生み出す仕組み
の順に、重要な点に絞って解説していきます。
難しい内容を噛み砕いて説明していますし、代謝を理解することが効率よくボディメイクの効率をアップさせるのでまずはご一読を!
この記事の目次
代謝とは?
誰しも一度は「代謝」という言葉を聞いたことはあると思います。なんとなくダイエットや健康と関係しているイメージですよね。
しかし、代謝に関して正しく理解をしている方は少ないのではないでしょうか。
そこで、まずはそもそも代謝とは?といった代謝の基本的な情報から解説していきます。
代謝とは、生命活動を維持するために体内で行われる合成や化学反応のことを指します。
これだけだと少しわかりにくいので噛み砕いて説明すると、体内でエネルギーを作り出す一連の流れのことです。
つまり、まずは代謝=エネルギーと把握しておきましょう。
また、一口に代謝といっても以下の3種類に分けることができるため、それぞれを詳しく説明していきます。
①基礎代謝
まずは代謝の中でも一番有名な基礎代謝から説明していきます。
基礎代謝とは、人間が1日に何もしなくても消費するエネルギーのことです。
基礎代謝は人それぞれ異なるのですが、成人男性の平均が1,500kcal前後、成人女性の平均が1100kcal前後とされています。
これはつまり男性であれば一日中寝ていても1,500kcalは勝手に消費されていくということです。
なぜこのような現象が起きるかというと、人間は
- 呼吸
- 血液の循環
- 体温の維持
など生命を維持するためにもエネルギーを使用しているからです。
これらは肺や心臓などの働きによるのですが、実は内臓も筋肉でできているため活動時にエネルギーが消費されていくのです。
②食物誘発性熱産生(DIT)
続いて食物誘発性熱産生を紹介していきます。これはあまり見慣れない単語ですが、字からもわかるように食事と密接に関係しています。
食事をすると体内で消化吸収されますが、実はこの過程でもエネルギーが発生しているのです。
食事中や食後に体が暖かくなる経験をしたことがある方は多いと思いますが、これは体内で熱が発生しているからです。
どのくらいのエネルギーが発生するかは栄養素によって異なるのですが、
- タンパク質 摂取エネルギーの約30パーセント
- 糖質 摂取エネルギーの約6パーセント
- 脂質 摂取エネルギーの約4パーセント
とされています。
ダイエットやボディメイクをする際は筋肉の材料となるタンパク質が大事だといわれていますが、代謝の観点から見てもタンパク質は効果的ですね。
本来は食事をすること=カロリー摂取のため太る行為ですが、食事誘発性熱産生を理解して利用すると消費カロリーが増えるため太りにくくなるということです。
③活動代謝
最後3つ目の代謝は、活動代謝です。活動代謝とは、その名の通り活動することで消費するエネルギーのことです。
ここでの活動とは
- 通勤・通学
- 家事
- 労働
- 運動
など、体を動かすあらゆる活動のことを指します。
そのため、ライフスタイルによって活動代謝は人それぞれ大きく異なります。
たとえば職業一つとってもデスクワークの方と立ち仕事の方とでは活動代謝は違いますし、さらに習慣的に運動している方としていない方でも大きな差が開きます。
逆にいえば、基礎代謝や食物誘発性熱産生を変えることは難しいですが、活動代謝であれば動けば動いた分すぐに増やせるということです。
POINT
代謝=エネルギー
①人間が生きているだけでエネルギーを消費する基礎代謝
②人間が活動することでエネルギーを消費する活動代謝
③人間が食物を消化・吸収する過程でエネルギーを消費する食物誘発性熱産生(DIT)
代謝が上がると痩せやすくなる!
今まで3種類の代謝に関して説明してきました。ここで気になるのが、代謝を上げることのメリットですよね。
代謝を上げるメリットは、
- 免疫力アップ
- 血行がよくなり冷え性改善
- 美容、美肌効果
などたくさんあります。
しかし、実は代謝が上がるとダイエットにも好影響を及ぼすのです。
基本的に、痩せる(体重を落とす)ためには
摂取カロリー〈消費カロリー
の状態を維持しておくことが不可欠です。
逆にいってしまえば、これさえ満たせていれば理論的には痩せていくのです。
ちなみに摂取カロリーとは、1日に食べ飲みした食料のカロリーすべてを合わせたものです。
そして消費カロリーというのが、先ほど紹介した
- 基礎代謝
- 食物誘発性熱産生
- 活動代謝
の3つを合わせたエネルギーのことです。
つまり、極端な例としていくらたくさん食べてたくさん飲んで莫大なカロリーを摂取しても、それを上回る代謝量であれば太ることはないということになります。
代謝を上げれば上げるほど太りにくく、むしろ自然に痩せていく体を作れるため、ダイエットに好影響を及ぼすというわけです。
代謝が上がると痩せる理由
代謝が上がる=消費カロリーが上がるため、太りにくく痩せやすい体を作ることができる
代謝を上げる3つの方法
代謝を上げることがダイエットやボディメイクを有利に進めていくと説明しました。
ここで気になるのが、どうしたら効率よく代謝を上げることができるかですよね。そこで、これから先ほど紹介した3つの代謝を上げる方法を、それぞれ解説していきます。
すぐにできるものからある程度の期間が必要なものまで難易度がそれぞれ異なりますので、まずはできることから手をつけてみましょう。
①基礎代謝を上げるために筋肉を増やす
まず一つ目が、基礎代謝を上げるための方法です。
基礎代謝を上げるためには、筋肉をつけましょう。なぜなら、筋肉量と基礎代謝量は比例しているからです。
筋肉隆々のボディビルダーと痩せ型の男性をイメージするとわかりやすいですが、ボディビルダーのほうが1日で消費するカロリーが多そうですよね。
実際に、両者の場合では基礎代謝量にかなりの違いがあります。
成人男性の平均的な基礎代謝は1,500kcal前後ですが、筋トレを活発に行っている方・ボディビルダーの平均は1,700~2,000kcalあるといわれてます。
1日に200kcalの差と考えるとあまり多くないように感じますが、
- 1週間で 1,400kcal
- 1ヶ月で 6,000kcal
- 1年で 72,000kcal
の差がつくことになります。
体脂肪を1kg燃焼するのに7,200kcal必要といわれているため、1年で体脂肪10kgもの差がでるということです。
ちなみに国立健康・栄養研究所によると筋肉を含む除脂肪量(体脂肪以外の量)を1kg増やすと基礎代謝が50kcalアップするといわれています。
(参考:http://www.nibiohn.go.jp/eiken/center/q_ener3.html)
もちろん筋肉を1kg増やすのはかなり難しいのですが、筋トレを始めたての頃(筋トレスタート~1年以内)は比較的に筋肉がつきやすいとされています。
そのため、今習慣的に運動をしていない方は筋肉を増やして基礎代謝を上げるチャンスということです。
大筋群を狙って効率的に筋肉量アップ!
これから筋トレを始めるという方は、大筋群を狙ってトレーニングメニューを組みましょう。大筋群とは、体の中でも大きな筋肉のことです。
なぜ大筋群を鍛えたほうがいいかというと、単純に小さい筋肉を鍛えるよりも簡単に筋肉量を増やせるからです。
ちなみに大筋群の中でもまず鍛えるべきは
- 大腿四頭筋(太ももの筋肉)
- 大胸筋(胸の筋肉)
- 広背筋(背中の筋肉)
の3つです。
これらの筋肉は体の中でも大きなパーツのため、発達することで基礎代謝のアップが見込めます。
また、基礎代謝アップを狙って筋トレを行うのであれば自宅でのトレーニングではなくジムに通いましょう。
なぜなら、自宅でのトレーニングでは筋肉に十分な負荷を与えることができないからです。
一般的に、筋肥大を効率よくさせるにはギリギリ8~10回上がる程度の重量で3セット以上がセオリーとされています。
もちろん体力や筋力にもよりますが、自宅でスクワットをする場合は慣れれば20~30回は余裕でできてしまいます。これでは負荷が足りませんよね。
効率よく筋肉をつけて基礎代謝をあげたいのであれば、ジムに通ってウェイトトレーニングを行いましょう。
先ほど挙げた大筋群のオススメな鍛え方を詳しく解説した記事があるので、詳しく知りたい方は参考にしてください。
大腿四頭筋(太ももの筋肉)のトレーニングに関して詳しく知りたい方はこちら
大胸筋(胸の筋肉)のトレーニングに関して詳しく知りたい方はこちら
オススメの胸筋トレーニングのコツをお手本動画付きで解説!自宅でできる自重腕立てや器具を使った胸トレ種目の効かせ方・重量・休憩時間まで、鍛え方のすべてご紹介します!.
広背筋(背中の筋肉)のトレーニングに関して詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください。
【トレーニング動画付き】広い背中を手に入れる!広背筋と大円筋を手に入れてかっこいい逆三角形を手に入れよう!ジムや自宅でできる種目を解説!
基礎代謝アップを効率よくするには?
・筋肉をつける→筋肉量と基礎代謝量は比例する
・効率よく筋肉をつけるには→大筋群(太もも、胸、背中)を優先的に鍛える
・効率よく大筋群を鍛えるには→自宅トレーニングではなくジムに通う
習慣的な運動で活動代謝を上げる
続いて、活動代謝を上げる方法を紹介していきます。活動代謝を増やすのは、基礎代謝を上げるよりもかなり簡単です。
なぜなら、動けば動いた分活動代謝を増やすことができるからです。
そして効率よく活動代謝を増やしたいのであれば、習慣的に運動をしましょう。
先ほど基礎代謝を上げるために筋肉をつける必要があると説明しましたが、その過程として必要な筋トレを行うことでも、もちろん活動代謝を増やすことはできます。
ただし、実は筋トレ自体のエネルギー消費量は大きくありません。
長期的にみたら筋トレをする効果は絶大ですが、短期的に活動代謝を増やしたいのであれば有酸素運動もオススメです。
有酸素運動といえばランニングやスイミングが人気ですが、これらの運動は動けば動いた分すぐさまある程度のカロリーを消費することができます。
ただ、筋トレよりもランニングのほうが活動代謝が多いといっても、30分頑張ってランニングをしたとして消費されるエネルギーはせいぜい200~300kcalほどです。
体脂肪1kg燃焼するためには7,200kcal必要ですので、遠くおよびません。
そのためダイエットやボディメイクのためにで有酸素運動を行っても非効率的ですから、あくまで活動代謝をあげる目的で取り入れるようにしてください。
もし忙しかったりいきなり有酸素運動を行ったりするのが不安な方は
- エレベーターではなく階段を使う
- 一駅分早く降りて歩いて帰る
- バスではなく自転車を使用する
など、まずは日常で少しずつ活動を増やすことを意識しましょう。
1日で増える活動代謝は微々たるものかもしれませんが、長い目でみたら大きな変化を得ることができます。
体温を上げる食事を意識して食物誘発性熱産生(DIT)を上げる
最後に、食物誘発生熱産生(DIT)を上げる方法を紹介していきます。
DITは食事と密接に関係していると説明しましたが、普段の食事に一工夫するだけで代謝量も変わって来るため、次の食事からすぐに取り入れていきましょう。
DITを上げるためにいくつかコツがあるため、それぞれ紹介していきます。
①よく噛んで食べる
まず一つ目のコツが、よく噛んで食べることです。よく噛んで食べることで、代謝がアップしやすくなります。
人間には
- 体を活動モードにする交感神経
- 体をリラックスモードにする副交感神経
が備わっているのですが、交感神経のほうがエネルギー消費量が高いとされています。そしてよく噛むことで交感神経が優位になるため、一口30回を目安に咀嚼するようにしましょう。
また、よく噛むことで栄養素の吸収率もアップするため、ボディメイクにおいては重要なことです。
②温かい食べ物・飲み物を選択する
続いて2つ目のコツは、温かい食べ物や飲み物を摂取することです。なぜなら、温かい食事を摂取すると体温がアップしてDITも上がるからです。
また、体温が1度アップするごとに基礎代謝が10パーセントもアップするなど、実はダイエットと体温はかなり密接に関係しています。
体温が低いと代謝も下がって脂肪を蓄えやすくなってしまうため、なるべく温かい食事を心がけましょう。
③タンパク質中心の食事を心がける
続いて3つ目のコツは、タンパク質中心の食事を意識することです。これはDITに関して説明した際にも軽く触れましたが、3大栄養素の中でタンパク質がもっとも代謝を高めるからです。
厚生労働省によると、
- タンパク質のみを摂取した場合 摂取エネルギーの約30パーセント
- 糖質のみを摂取した場合 摂取エネルギーの約6パーセント
- 脂質のみを摂取した場合 摂取エネルギーの約4パーセント
が消費されます。つまり、タンパク質をこまめに摂取することでDITがアップし、痩せやすくなるということです。
(参考:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-030.html)
タンパク質はDITが関係なくてもボディメイクにおいて必須な栄養素のため、意識的に取り入れるようにしましょう。
④夜遅い食事を控える
最後4つ目のコツが、夜遅い食事を控えるということです。
なぜなら、朝型タイプの人間と夜型タイプの人間の食事を比較したところ、朝型タイプのほうがDITが高い傾向にあるとの研究が明らかになったからです。
この研究は若い女性(喫煙習慣のない健康な33名の女子大生:平均年齢20~22歳)を対象に行われました。
1食500kcalの食事を
- 朝型 ①7:00 ②13:00 ③21:00
- 夜型 ①13:00 ②19:00 ③25:00
の時間帯で3食与えてDIT値を測定したところ
朝型の7:00のDIT値がもっとも高く、夜型の25:00のDIT値がもっとも低いことが明らかになりました。
また、朝型と夜型3食分それぞれのDIT値を合計したところ、朝型のDIT値が夜型よりも優位に高いことも判明しています。
以上の理由から朝ご飯を抜いている夜型の食生活は、一日の消費カロリーが下がり肥満になる危険性があると結論付けられました。
(参考:https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010792331.pdf)
たしかに夜遅い時間=太りやすいという一般的なイメージがありますが、DITも関連しているということです。
逆に朝方の生活であれば代謝が上がって痩せやすいということですので、なるべく朝方の生活リズムを整えましょう。
消費エネルギーの割合を要チェック!
今まで3つの代謝それぞれの上げ方を説明してきましたが、実は総消費エネルギーの割合というのは、
- 基礎代謝 60%
- 活動代謝 30%
- 食物誘発性熱産生(DIT) 10%
のように決まっています。
基礎代謝が6割占めているのに対して食物誘発性熱産生(DIT)は1割のため、DITばかりを上げても全体の消費ネルギーは大きくなりません。
つまり、効率よく代謝を上げるためには大きな割合を占める代謝を優先的に上げて行くべきだということです。
もちろんすぐに取り入れることができるDITを上げることも大切ですが、長期的に考えた場合は基礎代謝を上げるために日々の筋トレや活動量を増やすことに尽力しましょう。
代謝をアップさせる方法
①基礎代謝→ジムでウェイトトレーニングをして筋肉をつける
②活動代謝→ランニングなどの有酸素運動などを取り入れ、1日の活動量を増やす
③食物誘導性熱産生(DIT)→朝型生活を整えてタンパク質や温かい食事を意識し、咀嚼数を増やす
総消費カロリーの割合→基礎代謝:活動代謝:DIT=6:3:1
運動によって使われるエネルギーが違う?人間がエネルギーを生み出す仕組みをわかりやすく解説!
今まで代謝とは?といった基本的な情報を説明してきましたが、ここからは人間がどのようにしてエネルギーを生み出しているかをわかりやすく解説していきます。
実は人間がエネルギーを生み出す仕組みはいくつかあり、運動の強度や種類によって使用される回路(エネルギー供給機構)も異なるのです。
使用するエネルギー供給機構によって
- 筋トレの効果アップ
- 体脂肪を燃焼されやすい
などボディメイクの効率も変わってくるため、把握しておきましょう。
まずはエネルギーを動かす際に必要なATPを理解しよう!
人間の体は筋肉によって動かされるのですが、その筋肉を動かすにはATPと呼ばれる物質が必要となります。
ATPとはアデノシリン三リン酸の略なのですが、ATPが体内で合成・分解されることで筋肉にエネルギーを運んでいます。
細かい話をするとかなりややこしくなってしまうため、ここでは
体を動かすにはATPが必要とだけ覚えておきましょう。
つまりATPが体内にたくさんあればあるほど長時間の運動や強度の高い筋トレを行うことができるのです。
しかし、実は体内に貯蔵できるATPの量は少なく、運動すると1~2秒でなくなってしまいます。
ではどうすればいいかというと、体内で常にATPを作り出せばいいわけです。
そしてこのATPを作り方として実は3つの経路(エネルギー供給機構)があります。なぜそんなにたくさんの経路があるかというと、運動によって必要なエネルギー生産スピードが異なるからです。
たとえば一口に運動といっても
- 100m走スプリント
- フルマラソン
など、運動強度や必要なエネルギーも全然異なりますよね。
前者の場合は短時間でできるだけ多くのエネルギーを作る必要があり、後者では長時間持続可能なエネルギーを作る必要があるのです。
これから紹介する経路も、それぞれマッチする運動が違うというわけです。それでは実際に3つのエネルギー供給機構に関する内容をわかりやすく解説していきます。
①ホスファゲン機構(ATP-CP系)
まず1つ目が、ホスファゲン機構です。ホスファゲン機構とは、無酸素供給機構やATP-CP系とも呼ばれています。
本格的にトレーニングをしている方であれば、ATP-CP系という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
実際にホスファゲン機構は、短時間で高強度の運動を行う時に使用されるエネルギー供給機構です。
短距離走やウェイトトレーニングなど、短時間で爆発的なパワーが必要な際に利用されるわけです。
また、ホスファゲン機構では体内のクレアチンと反応してATPを再合成(エネルギーを作り出す)しているのですが、ATPとクレアチンは少量しか体内に蓄えらないという欠点もあります。
ホスファゲン機構でのエネルギー供給が追いつかないと他の機構に切り替わるのですが、やはりエネルギーの供給スピードは落ちてしまいます。
ここでオススメなのが、クレアチンのサプリというわけです。
サプリからクレアチンを摂取することで体内のクレアチンレベルを引き上げ、筋トレ時のレップ数や挙上重量を上げることができます。
クレアチンに関してより詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
②解糖系
続いて2つ目が解糖系です。ホスファゲン機構は体内のクレアチンを利用してATPを再合成していましたが、解糖系の場合は筋肉内のグリコーゲンが使用されます。
よくトレーニング前にバナナやマルトデキストリンなどの糖質を摂取するのをイメージするとわかりやすいですが、これは筋肉内のグリコーゲンを貯蔵してエネルギー源として使用するためです。
ホスファゲン機構(ATP-CP系)は短時間で多くのエネルギーを供給することが可能でしたが、解糖系はホスファゲン機構の次に速くATPを生成することが可能です。
エネルギーの持続時間としては10秒~70秒程度のため、
- 陸上の長距離走(200m,400m,800m)
- サッカーやバスケなどでの走行時
に使用されるエネルギー経路です。
全力を出した際の8割程度のパフォーマンスで使用される経路とイメージしておきましょう。
③酸化機構(有酸素機構)
最後3つ目が、酸化機構です。酸化機構は有酸素機構とも呼ばれており、日常生活での動作(安静時)や有酸素運動(ジョギング、スイミング)で使用されている代謝機構です。
酸化機構は酸素を利用してATPを再合成するのですが、その過程で糖質と脂質が代謝されます。
ちなみに安静時にはATP生成のうち70%が脂質から、30%が糖質から供給されており、運動強度が上がるにつれて糖質優位に、さらに長時間(90分以上)の運動となるとタンパク質の分解が始まります。
つまりジョギングやエアロバイクなどで効率よく体脂肪を燃焼したいのであれば、30分以上を目安に息が上がりすぎない強度で行うとより効果的です。
また、特徴として他の2つの代謝機構(ホスファゲン機構、解糖系)よりもATPの生成が遅い反面、長時間の持続することができます。
3つのエネルギー供給機構と特徴
①ホスファゲン機構→もっともエネルギー生成スピードが速く、短距離やウェイトトレーニングなど短期間で爆発的なパワーを出す運動で使用。クレアチンが必要。
②解糖系→ホスファゲン機構に次ぐ生成スピードを誇る。サッカーやバスケ、中距離走など全パワーの7.8割の力を出す運動で使用。グルコースが必要。
③酸化機構→エネルギーの供給スピードは一番遅いが、もっとも持続時間が長い。長距離や有酸素運動で使用。酸素が必要。
まとめ
今回はボディメイクを成功させる上で欠かせない代謝と、人間がエネルギーを生み出す仕組みに関して解説してきました。
最後に重要な点をまとめておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
代謝とは?
- 代謝=体内でエネルギーを作り出す一連の流れ
3つの代謝
- 人間が生きているだけでエネルギーを消費する基礎代謝
- 人間が活動することでエネルギーを消費する活動代謝
- 人間が食物を消化・吸収する過程でエネルギーを消費する食物誘発性熱産生(DIT)
代謝を上げるメリット
- 総消費カロリーが上がって痩せやすくなる
効率よく代謝をアップさせる方法
- 基礎代謝→ジムでウェイトトレーニングをして筋肉をつける
- 活動代謝→ランニングなどの有酸素運動などを取り入れ、1日の活動量を増やす
- 食物誘導性熱産生(DIT)→朝型生活を整えてタンパク質や温かい食事を意識し、咀嚼数を増やす
3つのエネルギー供給機構とそれぞれの特徴
- ホスファゲン機構→もっともエネルギー生成スピードが速く、短距離やウェイトトレーニングなど短期間で爆発的なパワーを出す運動で使用される。ATPを合成するのにクレアチンが必要である
- 解糖系→ホスファゲン機構に次ぐ生成スピードを誇る。サッカーやバスケ、中距離走など全パワーの7.8割の力を出す運動で使用される。ATPを合成するのにグルコース(糖質)が必要である
- 酸化機構→エネルギーの供給スピードは一番遅いが、もっとも持続時間が長い。長距離や有酸素運動で使用される。ATPを合成するのに酸素が必要である
今回紹介した代謝やエネルギー生産の仕組みを理解し、効率よくボディメイクを成功させましょう!